CCNETの最近のブログ記事

Cruise Control .NETを使って継続的インテグレーションを始めるにあたり、どうしてもやっておきたかったことがある。

それは、「ビルドの結果をランプを使って目視する」ということだ。というか正直に白状すれば、「ランプで結果を目視」がしたかったから継続的インテグレーションをやってみようと思い立ったのだけど。まさに「本末転倒」「手段が目的になっている」わけだ。でも、なんでもいいんだ、これ面白くない?って言えればw

パトライトの雄姿。

ちょっと緑がまぶしかったので、現在は半透明テープを何重か巻きつけて明るさを抑えてある。

購入したのはパトライト社の「PHE-3FB」。RS232CでPCと接続できる。イーサネットに繋がるモデルもあったけどシリアルインタフェースモデルを選んだ。より安かったので。

同社の通販サイト「ぱっとクル」で購入。大体35000円。
(今改めて確認したら、イーサネットに繋がるモデルしかリストにない・・・・シリアルインタフェースは人気ないんだろうか。)

ランプの点灯・消灯・点滅(あとブザー)に必要なプロトコルの説明が付属していて、プログラムは自分でやってね、という製品。

構成を考える

  • ビルドサーバはWindowsで、Cruise Control .NETが稼動している。
  • ランプのコントロールプログラムはunix上のスクリプトでさらっと書いてさっさと動かしたい。
  • tracでプロジェクトwebを運用しているlinuxサーバにシリアルポートがついている。
ということで、以下の構成とした。
  • cgiはGETでパラメータ指定。
    • 赤・緑・黄のそれぞれのランプを、点灯・点滅・消灯の状態にすることができる。
    • ブザー制御について、ブザーがけたたましすぎるのと、夜間ビルドで失敗してブザー鳴りっぱなし、というのも困るので実装しない。
  • CCNETからcgiの呼び出しは、コマンドラインツールでさくっと実現する。
  • cgiはperlで書き(なんでもいいけど)、シリアルポートへの出力は/dev/ttyS0を用いる。

実装

cgiスクリプト(perl)
※使用は自己責任で。何が起こっても作者は責任を負いかねます。
  • これを適当なURLで参照できるようにwebサーバ内に配置する。http://サーバ/pat0/のような。
    • パラメータは「r」「g」「y」でそれぞれ赤・緑・黄のLEDに対応する。
    • 指定できる値は、それぞれ「on(点灯)」「blink(点滅)」「off(消灯)」
    • 例:赤だけ点灯=http://サーバ/pat0/?r=on&g=off&y=off
    • 例:黄だけ点滅=http://サーバ/pat0/?r=off&g=off&y=blink
  • シリアルポートの設定をしていないので・・・
    • 事前に設定しておくか、制御コードを追加してください。設定すべき状態はPHE-3FBのマニュアルに書いてある。9600baud
    • ここではFedora Core 5を使っているが、デフォルトのままで動くようだ。
  • 参照するシリアルポートが/dev/ttyS0固定なので・・・
    • 適宜変更するか、コンフィギュレーション可能にしてください。
  • /dev/ttyS0はownerがrootでgroupがuucp。otherには読み書き権がないので・・・
    • 今にしてみればsuexecを使うかotherにrwを付与すればよかったのかもしれないが、apacheユーザをuucpグループに加えた。

セットアップ

後は、CCNETから呼び出しできるようにccnet.configを設定する。
使っているCCNETが未だに1.0.1なので、最新版のCCNETだと動かないかも??
  • ビルドタスクの最初にビルド中を表す「黄」点灯状態に。
    <tasks>
        <exec>
            <executable>pat.bat</executable>
            <buildArgs>begin</buildArgs>
            <buildTimeoutSeconds>30</buildTimeoutSeconds>
        </exec>
    
  • pat.batの中身は以下のとおり。パス/URL関係は環境に合わせて適宜。
    @echo off
    set STATUS="%CCNetIntegrationStatus%"
    set url=http://linuxサーバ/pat0/?
    
    if "%1" == "begin" (
      set para="%url%r=off&g=off&y=on"
    ) else (
      if %STATUS% == "Success" (
        set para="%url%r=off&g=on&y=off"
      ) else (
        set para="%url%r=on&g=off&y=off"
      )
    )
    
    curl.exe -s %para% > nul
    
  • ビルド結果のpublish時に再度ランプ点灯。
    ビルド成功なら緑、ビルド失敗なら赤を点灯させる。状態の判定は、pat.batの中で変数環境CCNetIntegrationStatusを参照して行っている。
    <publishers>
        <xmllogger logDir="log" />
    
        <exec>
            <executable>pat.bat</executable>
            <buildTimeoutSeconds>30</buildTimeoutSeconds>
        </exec>
    
VisualStudioで作成したプロジェクトをCruiseControl.NETを用いてdaily build→Nunitで自動テストしている。ソースコード管理にはsubversionを使っており、ビルドの度に最新バージョンをチェックアウトしている。

導入したもの

CCNETの設定で問題になったこと。

CCNETサービスからsvn.exeが実行できない

インストール直後につい忘れてしまう。
subversionリポジトリから最新バージョンを取り出すためにsvn.exeを用いるのだが、環境変数APR_ICONV_PATHに値が設定されていなければならない。この環境変数は上記svn.exeをインストールするとインストーラによって「システムの環境変数」に設定されているのだが、後から起動したサービスには適用されないようだ。一度Windowsを再起動した。

初回チェックアウトは手作業

これはCCNETのマニュアルに書いてあるが、一度チェックアウトを行って二回目以降は「svn update」で取り出せる状況を作って置かなければならない。

svn.exeの出力が文字化けする

ここがハイライト。
CCNETがsvnを使ってワーキングコピーを最新化する際、↓のようなコマンドラインで実行されるのだが、ログに日本語が含まれると出力内容が文字化けしてしまう。
svnのパス log リポジトリURL -r "{2006-08-15T06:42:36Z}:{2006-08-22T14:02:39Z}" --verbose --xml --non-interactive
コマンドラインで直接実行してみると、コマンドの実行結果はUTF-8で出力されているっぽい。これをCCNETが読み込む際、「nativeなエンコード(=CP932)→UTF-8?にエンコードを変換しようとして化ける」という流れなのだろう。
文字化けするだけならWebダッシュボードのビルドレポートが悲しくなる程度の問題で済むのだが、どうも文字化けの影響でタグの部分が正しく解釈されないケースがあり、well-formedなXMLと判断されないことがある。こうなるとビルドが失敗してしまうので困る。

そこでadhocにsvn.exeの出力を単純にUTF-8→MSKANJIに変換するbatを間に挟むことにした。
  • エンコードの変換にはコマンドライン実行できるiconvを用いた。(この辺unixだと苦労が少ないんだけどなー)
    • KaoriYa.netから入手。
    • 今回使用したのは「Libiconv DLL 1.10-20060516 for Windows」。このアーカイブに同梱されているiconv.dllとiconv.exeをどこか適当な場所に置く。
  • 以下のようなbatファイルを作って適当な場所に置く。
    @set SVN="C:\Program Files\Subversion\bin\svn.exe"
    @if "%1" == "log" %SVN% %* | iconv.exe -f utf-8 -t MS_KANJI
    @if "%1" NEQ "log" %SVN% %*
    • パスに空白入っているとダメだけど。ま、環境にあわせてよしなに。
    • 「log」以外のサブコマンドの場合は変換していない。その他のサブコマンドの出力はnativeエンコードになるようなので。
  • ccnet.configのsourcecontrol要素にsvn.batの所在を指定する。
    <sourcecontrol type="svn">
        <trunkUrl>リポジトリのURL</trunkUrl>
        <executable>svn.batのパス</executable>
    </sourcecontrol>
こんな感じで、無理やり文字化けを回避。
encoding="utf-8"なのに実体はMSKANJIなXMLが吐き出されるのはちょっと気持ちが悪いがCCNET(厳密には.NET Frameworkか)が気にせず読んでくれるのでヨシとする。
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